AP 150 years
さらに詳しく
JA
モデル

最初のロイヤル オーク オフショア、 25721

最初のロイヤル オーク オフショア、 25721

42ミリ | 時、分、デイト、クロノグラフ | 自動巻きキャリバー2126/2840 | ブレスレット1000 | 10気圧防水 | 発売時期:1993年。

「オフショアスピリット」を強調したウォッチがほしいというドイツ市場の要望、そしてロイヤル オーク コレクションの若返りをはかる目的も合わせて誕生したモデル25721は、1993年4月のバーゼルフェアで発表され注目を集めました。(これについてはこちらに詳しく記述)当時のメンズウォッチは36ミリのサイズが主流でした。しかしこの最初のロイヤル オーク オフショアは径42ミリ、厚さ14.05ミリというサイズで、人々の目には大きすぎると映りました。さらにベゼルからはみ出るような大きなパッキンもそれを強調します。それだけではなく価格も驚きでした。通常のロイヤル オークの2倍にあたる16 600スイスフランという価格がついていたのです。とても複雑な外装と10気圧防水を確保する構造と高級な手仕上げという他に、ロイヤル オークのグループで初めて自動巻きクロノグラフを搭載していたからです。

最初の3年間は特にイタリアの若者という限られた層にしか受け入れられませんでしたが、その後予測もしなかった人気が爆発することになりました。1995年からは貴金属で展開されます。その翌年はレディースモデル(30ミリ)、ミドルサイズ(38ミリ)が加わります。ブレスレットにレザーストラップが加わり、すぐにラバーストラップ、そして限定モデルが続きました。2000年代にはコレクションは大きく成長し、販売数ではロイヤル オークを越すほどとなりました。ビッグサイズウォッチのトレンドを業界にもたらし、まさにこのセグメントの先駆者となりました。

モデル25721は20年間販売が続き、トータル10 896本を売り上げました。ダイヤルのバリエーションも豊富で、素材は8種のバージョンに展開されました。主流はスティール(7 308本)、チタン(1998年から2 914本)、またイエローゴールドも589本、その他にレアなバイカラー(スティール/イエローゴールドが64本、スティール/ピンクゴールドが1本)、ホワイトゴールドが21本、プラチナが10本、ブラックスティールが1本あります。

モデル25721はオーデマ ピゲ カタログに19年間掲載され続けました。2011年にロイヤル オーク オフショア26170がこれにとって代わります。それまでのキャリバー2326/2840(及びその前の2126/2840と2226/2840)はジャガー・ルクルトのエボッシュとデュボア・デプラスの中枠を使っていましたが、これがオーデマ ピゲが設計、製造したベースムーブメント、キャリバー3126/2840に置き代わりました。

1993年から2016年までの販売数:10 896本。内訳:61 (1993)、333 (1994)、323 (1995)、206 (1996)、293 (1997)、538 (1998)、702 (1999)、709 (2000)、539 (2001)、607 (2002)、720 (2003)、1 071 (2004)、1 091 (2005)、1 487 (2006)、1 086 (2007)、504 (2008)、547 (2009)、49 (2010) 6 (2011)、5 (2012)、2 (2013)、15 (2014)、2 (2016)。  

ロイヤル オーク オフショア25721ST

モデル25721スティールについては特集記事で紹介しています。スティールの最初の100本はその後のモデルとは違い、裏にOffshoreの刻印がありません。常識を破るこのモデルが市場で失敗した時のことを考え、1989年にオーデマ ピゲが登録した«Offshore»の名称を保護するためであったのかもしれません。若い層に人気が出て、25721STはケースナンバー100から刻印が入るようになりました。

パイオニアモデル25721STの運命は予期しがたいものでした。最初の1000本を売るのに5年かかりましたが、1999年には年間400本の大台を越え、2006年には年間1000本に近づきました。最終的にロイヤル オーク コレクションのオリジナルモデルは23年間販売が続き、トータルで7 308本がさまざまなダイヤルバリエーションの展開と共に販売されました。ロイヤル オーク5402の1972年記録である6 050本の記録を破ったことになります。

1993年から2016年までの販売数:7 308本。内訳:61 (1993)、333 (1994)、281 (1995)、159 (1996)、252 (1997)、272 (1998)、439 (1999 )、436 (2000)、324 (2001)、108 (2002)、470 (2003)、629 (2004)、744 (2005)、969 (2006)、770 (2007)、416 (2008)、371 (2009) )、31 (2010)、6 (2011) )、5 (2012)、2 (2013)、12 (214)、2 (2016)。

ロイヤル オーク オフショア25721BA

貴金属の最初のロイヤル オーク オフショアはあらゆる意味で過剰感をアピールしていました。モノクロのバージョンはイエローゴールドの象徴的なパワーを放っています。ブレスレットも18Kゴールド、もちろんミドルケースとベゼルも同様です。ゴールドのアプライドを並べたダイヤルとフランジもゴールドカラーです。ウォッチの重さは400グラムに近く、米国では「重し」のあだ名がついた位です。しかし翌年に429グラムのプラチナバージョンが登場。

アーカイブ オーデマ ピゲには3つのダイヤルが記載されています。ゴールドカラー(1995年から)、ダークブルー(2000年から)、そしてグランドタペストリー(2002年から)です。

1995年から2014年までの販売数:589本。内訳:14 (1995)、27 (1996)、15 (1997)、17 (1998)、41 (1999)、26 (2000), 31 (2001)、29 (2002)、66 (2003)、58 (2004)、39 (2005)、70 (2006)、37 (2007)、56 (2008)、48 (2009)、14 (2010)、1 (2014)。

ロイヤル オーク オフショア25721SA

25721SAのバリエーションはオーデマ ピゲの通常のものとは違うレアなバリエーションです。通常、ロイヤル オーク«SA»はイエローゴールドとスティールを組み合わせており、プロットと針、インデックスはイエローゴールドです。ロイヤル オーク オフショア25721SAでは、ベゼルだけがイエローゴールドです。プロットはスティール、アプライドと針はホワイトゴールドです。

もう一つ驚くべきことがあります。アーカイブにはベゼルのゴールドのカラット数は記されていませんが、通常のように18Kではないと思われます。これは2022年のオークションに出展された2本のモデルのベゼルがかなり錆びていたことからも推測されます。一つはジュネーブ フィリップスのオークション(2022年5月8日、番号248)、もう一つはニューヨーク サザビーズ(2022年6月15日、番号11)です。

1995年から1999年までの販売数:トータル64本。内訳:28 (1995)、11 (1996)、13 (1997)、10 (1998)、2 (1999)。 

ロイヤル オーク オフショア25721BC

ロイヤル オーク オフショア ホワイトゴールドは21本だけが1996年から2003年までの間に販売されました。

一目見ただけではスティールバージョンとの違いは、アワーインデックスが8個のダイヤモンドとなり、メタルの輝きがやや明るいと感じるだけかもしれません。しかし手首に着けると違いは明確です。410グラムというのは普通のスティールウォッチ(約220グラム)のほぼ2倍です。

1996年から2003年までの販売数:トータル21本。内訳:9 (1996)、3 (1997)、2 (1998)、4 (1999)、2 (2001)、1 (2003)。

ロイヤル オーク オフショア25721SR

スティールとイエローゴールドを組み合わせたバリエーション«SA»の2年後、1本だけがイエローゴールドの代わりにピンクゴールドを使っています。この時は針、インデックスとアプライドのロゴAPも同じ素材です。

この唯一のウォッチはアーカイブにn°001の番号で記載され、1997年12月ドイツで販売されました。 

ロイヤル オーク オフショア25721PT

ロイヤル オーク オフショア25721は1993年にオバーサイズと言われたのですが、そのプラチナのバリエーションはオーバーサイズをさらに超して、オーデマ ピゲで(多分世界でも)これまでで最も重い429グラムのウォッチという記録を打ち立てました。

アーカイブにはブルーオパーリンとシルバーグレーの2種類のダイヤルバリエーションが記載されています。10本のうち4本はドイツで販売されました。n°7は2020年にジュネーブ フィリップスのオークションで422,100スイスフランで落札されています。

1997年から1998年までの販売数:トータル10本。内訳:9 (1997)、1 (1998)。

ロイヤル オーク オフショア25721SN

アーカイブにはブラックスティール«SN»の1本しか記されていません。

このウォッチは限定モデル25770SN エンド オブ デイズの準備の中で作られたと思われます。アーカイブによると時計師がこれを一定期間試着していましたが、これはスティールのブラックカラーの耐性を確かめるためであったと思われます。2000年にミュゼ オーデマ ピゲの所蔵となりましたが、10年後に盗難にあい、その後出てきていません。 

ロイヤル オーク オフショア25721TI

1998年、ロイヤル オーク オフショア25721TIは当時あまり使われていなかった素材、チタンを導入しました。

オーデマ ピゲはチタンについての研究をLRSH(スイス時計研究ラボラトリー)に1970年代から依頼していました。1986年、この素材はモデル25643のトゥールビヨンキャリッジに使われました。1997年モデル ジュール・オーデマ グランドソヌリ25750ISとIRは、ミドルケースがチタンです。しかしチタンがオーデマ ピゲウォッチの外装全体とブレスレットに使われたのはロイヤル オーク オフショアが初めてでした。

このバリエーションは、ロイヤル オーク オフショア42ミリをメタルブレスレットで使いたい(モデル25770とは違い)、ただし重くならない範囲でという顧客の声に応えるものでした。チタンのバージョンは150グラムで、スティール(約220グラム)より1/3ほど軽量です。

このモデルはかなりの成功を博し、15年間に3000本が販売されています。

1998年から2014年までの販売数:2 902本。内訳:235 (1998)、216 (1999)、247 (2000)、182 (2001)、254 (2002)、183 (2003)、384 (2004)、308 (2005)、448 (2006)、279 (2007)、32 (2008)、128 (2009)、4 (2010)、2 (2014).。

関連コンテンツ