
オーデマ ピゲウォッチのナンバリング構造
まとめ
来歴を知る
物事の盛衰があらかじめ決まっているような今日の社会では、メーカーが新製品を発売した時にはすでに物語は終わっているかのようです。保証期間が過ぎるとオブジェは修理するよりも新品を買った方が安いということになります。オートオルロジュリーの主要なブランドの一つであるオーデマ ピゲではその逆に、ウォッチがアトリエから出荷される時に本当の物語が始まります。
数十年、数百年も使えるよう設計されたウォッチは、定期的にアフターサービスや修理を行ってメンテナンスします。最良のシナリオはオーデマ ピゲのアトリエがこれらすべてを行うことです。しかし現実には他のサービス機関により、そこにあるツールや部品、習慣によりメンテナンスが行われることも多いのです。コレクターの中には自分でウォッチを修理してしまう強者もいます!
オーデマ ピゲにとっては、どんな条件下であっても真贋性を確認し製造時期を特定することが非常に重要です。時計師はウォッチの「来歴」を読み取ることができなければなりません。ウォッチをオリジナルの状態に復元するため、またその真贋性と機能を確かめ次の世代に渡すためにこれは必須です。
個々のウォッチに固有の番号
ウォッチの来歴を知ることのできる最初の方法は、ケースとムーブメントに彫り込まれた数字を見ることです。オーデマ ピゲではこれらの番号は時を経て増え、長いものになりました。キャリバー番号、モデル番号、ブレスレット番号などです。これらのコードは社内使用で、特に修理とウォッチのマーケティングに使われていました。一般の人にはそれを理解することは不可能でしたが、コレクターたちは早くからこれらの番号によりウォッチの歴史、真贋性、希少性などを知ることができることに着目していました。
彫り込まれた番号は、ブランドのルーツをさかのぼります。アーカイブの製造登記簿には彫り込まれた番号がすべて記載されています。これらの製造登記簿は1882年から今日まで継続しています。時代によりやや違いはありますが内容は豊かで記載も多く、それぞれのウォッチに搭載されたメカニズムの種類、機能だけでなく外装についても記されている場合があります。
ムーブメント番号
19世紀からオーデマ ピゲのムーブメントは全て、地板かブリッジに固有の番号がエングレービングされています。この番号は製造登記簿(エタブリサージュ登記簿)に丁寧に記載されています。最も古い登記簿は消失してしまいましたので、現在見ることのできる番号は1882年からのもので、2000番から番号が続いています。
ウォッチの来歴は登記簿の情報とウォッチに彫られた情報を比較することにより知ることができます。例えば、3824番は1890年に販売されたダブルコンプリケーションポケットウォッチで、登記簿によりオーデマ ピゲ ヘリテージ コレクションに入っている(写真付)こともわかります。同じコレクションからもう一つの例を紹介します。ムーブメント番号30828 は1924年販売のミニチュア ミニッツ リピーターで、ル・ブラッシュのミュゼ アトリエ オーデマ ピゲに2020年から展示(写真付)されています。
ムーブメント番号と製造統計
ムーブメント番号は続き番号ですから、歴史家はオーデマ ピゲのトータル製造数はその時代の最も大きいムーブメント番号に相当するのではないかと思いがちです。例えば、上記のミニッツリピーターNo. 30828 (1924年)はオーデマ ピゲの製造した30,828番目のウォッチではないかと。つまり1924年には30,000本以上のウォッチを製造したことになるのですが、記録を分析するとそうではないことがわかります。
それは、使われていない番号がたくさんあるからです。記録のある最初の10年間は、番号の半分ほどしか使われていません。例えばウォッチNo. 60000 (1956年)は、1875年以来オーデマ ピゲが製造した30,000本目ほどにあたります。
時計師たちはなぜ全部の番号を使わないのでしょうか?これはいまだに謎ですが、このやり方は20世紀後半から徐々に少なくなり、その後は全くなくなりました。つまり、2017年にムーブメント番号が100万に近づいた時、トータル製造数は約800,000本であったと考えることができ、これは142年かけてロレックスの一年分を作ったことになります。
それにオーデマ ピゲのムーブメント番号が1000000になったことはありませんでした。999988の後、オーデマ ピゲは二つの文字に4桁の数字を続けるという文字列構造を採用したのです。例えばAA0001という6文字の番号はAA9999までとし、その次はAB0001となるという具合です。
1880~2017年:ムーブメント番号によるオーデマ ピゲウォッチの販売時期の推測
ウォッチムーブメントに彫り込まれている番号により、いつ頃販売されたかを推測することができる。ただし精度の高い情報を得るにはウォッチを詳細に鑑定することが必要である。
| 年 | から | へ |
| 1880*-1889 | 2000 | 4500 |
| 1890-1899 | 4000 | 6500 |
| 1900-1909 | 6000 | 14000 |
| 1910-1919 | 11000 | 27000 |
| 1920-1929 | 23000 | 42000 |
| 1930-1939 | 41000 | 45000 |
| 1940-1949 | 44000 | 60000 |
| 1950-1959 | 55000 | 80000 |
| 1960-1969 | 72000 | 120000 |
| 1970-1979 | 110000 | 230000 |
| 1980-1989 | 220000 | 350000 |
| 1990-1999 | 330000 | 490000 |
| 2000-2009 | 475000 | 750000 |
| 2010-2017 | 700000 | 999999 |
正確な製造時期を知る最初のポイント
オーデマ ピゲ ウォッチを持つ人は、ムーブメント番号から製造時期を知ろうとするかもしれません。その理由は簡単で、続き番号だから番号が大きくなる方向にいつも進むと思うからです。製造記録簿の一部を見てみるとこの仮定は正しいことがわかります。例えば、20900から21000までのほとんどの番号は1918年頃に作られたウォッチに相当します。しかし1950年代の始めでは、番号は57000~60000でした(前の章の表を参照)。
もちろんこの傾向にもいくつかの例外があります。ムーブメント番号だけではウォッチの正確な製造時期を知ることはできません。理由の一つは、オーデマ ピゲが調達していたムーブメントブランクがすでに番号付けられていたこと、そしてブランクは完成ムーブメントに仕上げてケーシングするまでに数年間(時には数十年)在庫となることがありました。それに加え、外装を変えて数回ケーシングされるムーブメントもあったのです。良い例があります: 「Audemars Piguet 20th Century Complicated Wristwatches」という本の73ページにあるミニッツリピーターウォッチNo. 8712ですが、これは1951年にケーシングされ、販売されました。でも搭載キャリバーは1886年頃に製造されたものだったのです。
ビッグケースナンバー
オーデマ ピゲのウォッチは全て、ケースに番号が彫り込まれています。ケースバックまたは内側、時には両方のこともあります。これらをビッグ ケースナンバーと呼ぶことにします(スモール ロイヤル オーク ナンバーに対して)。およそ75年間、この番号はムーブメントの番号と同じでした。それぞれのウォッチは単品製造だったので、ムーブメントと外装は互いに合わせて作られていたのです。もし番号が違うことがあったら、それは外装がオーデマ ピゲと直接の関係なしに作られたことを意味します。
1950年代の始め、西欧諸国では工業が大きく発展し長期間の繁栄が続きました。この時期、オーデマ ピゲも近代化を進めました。この再編成の結果の一つにビッグ ケースナンバーの変更があります。つまり初めてムーブメント番号と別になったのです。以降、オーデマ ピゲはケースメーカーから既に番号のついたケースのロットを購入することができるようになりました。そしてそれらをル・ブラッシュでケーシングする時にムーブメントと自由に組み合わせることができたのです。
こうして例えば1951年に、ムーブメント54651を搭載したウォッチに、101の番号がエングレービングされるということがあった訳です。ケース番号は続き番号を使っていました。102、103という具合です。 (「ケース登記簿」)が作られこれに手書きで記載されました。1975~1976年頃、オーデマ ピゲは番号が100000に近づいた時、ナンバリング構造を変更して、数字の前にアルファベット文字を1つ加えることにしました。新しい番号はBから始まりました。その前の100,000ほどのアルファベットがついていないケースは、自動的にAのビッグ ケースナンバーと考えることができます
こうしてビッグ ケースナンバーはアルファベット1文字プラス1から99,999までの数字ということになりました。例えば1981年製造のオープンワーク クロノグラフ ウォッチはケース番号B61720で、ムーブメント番号は244108です(写真)。続き番号は決して100,000まで行くことはありません。これは小さなケースの場合、長い数字をエングレービングするのが難しいということもあります。そしてC99999のあと、次の番号はD1 から始まります。ムーブメント番号については、ラージケースナンバーが製造時期について最初の情報を与えてくれますが、より正確に想定するには十分ではありません(イラスト表を参照)。
このナンバリング構造はアルファベットがKまで来た2017年まで続きました。この時、ケースの番号構造は再度変わり、ランダムな数字と文字の組み合わせになって行きます。
1951~2020年:ケースのラージナンバーによるオーデマ ピゲ ウォッチの販売時期の推測
1951年以来、ケース番号とムーブメント番号が分けられた。これにより、ウォッチの最初の販売時期を推測することができる。ただし精度の高い情報を得るにはウォッチを詳細に調べることが必要である。
| ビッグ ケースナンバー | |||
| から | へ | 開始 | 終了およそ |
| 101 | 105393 | 1951 | 1976 |
| B 1 | B 99999 | 1975 | 1990 |
| C 1 | C 99999 | 1984 | 1995 |
| D 1 | D 99999 | 1991 | 2000 |
| E 1 | E 99999 | 1998 | 2010 |
| F 1 | F 99999 | 2003 | 2010 |
| G 1 | G 99999 | 2009 | 2015 |
| H 1 | H 99999 | 2011 | 2015 |
| I 1 | I 99999 | 2013 | 2020 |
| J 1 | J 94000 | 2015 | 2020 |
モデル番号
上記の1951年の体制再編の時に戻ってみましょう。それまではオーデマ ピゲのクラフツマンたちにとって、全く同じ二つのウォッチを作るという習慣は存在しませんでした。個々のウォッチは完成ウォッチ登記簿という小さなハードカバーのブックに一つ一つ書き込まれました。
しかし終戦後の経済発展により製造が急増し販売が拡大したため、この管理方法を見直し、ウォッチを小ロットのシリーズとして製造することを決めました。この変革は、ブランドにとって新しい ウォッチモデルというコンセプトをもたらしました。
モデル番号(リファレンス番号とも呼ばれる)の使用は販売上大きなメリットをもたらしました。オーデマ ピゲの販売店は初めて、同じモデルを複数注文することができるようになりました。当時、オーゲマ ピゲはリテイラーにウォッチを販売していました。コレクションを紹介する小さなカタログやパンフレットその他の販売促進ツールを作成し、ブランドはエンドユーザーにも直接に語りかけることができるようになりました。
1951年以降、ビッグ ケースナンバーはムーブメント番号と切り離し、モデルとして管理されます。この番号はウォッチにエングレービングされることは少なかったのですが、ケース登記簿と製造登記簿には必ず記載されていました。番号付きの写真、カタログ、製品資料も記載され、同じモデルのウォッチの特徴が記されていました。
徐々に移行
この新しい構造は製造方法に大きな変更があったというわけではありません。製造は従来通り、手作業が多く維持されていました。ロットは10本から20本、またはそれ以下の少数に限ったシリーズです。オーデマ ピゲは依然として多種のキャリバーを製造し、数百のモデルを展開していました。例えば1951年には少なくとも15種の異なるキャリバーが製造され、900本のウォッチが販売されていました。
こうしてモデルという概念がオーデマ ピゲで確立した時、他のブランドは工業化が進んだことにより新たな品番構造を必要としている状態にありました。当初オーデマ ピゲでのモデル番号は、ケースの形状とサイズのみにより決められていました。素材はすぐに加えられましたが、モデル番号にストラップ/ブレスレット、仕上げ、ダイヤルバージョンが加えられるのは数十年後になります。


新しい表現の誕生
当初4桁だったモデル番号は次第に自らの言葉を見つけるようになります。ダブルコンプリケーションのポケットウォッチについて表記する時、1912年であれば詳細に内容を記していました。新しいナンバリング構造ではモデル番号5043、5402または15202を記すだけで、どのタイムピースであるのかが特定されます。モデル番号はウォッチを人に例えれば姓名のうち、名のようなものです。
1950年代の終わりから、時計師たちはモデル番号をもとにしたタイムピースのカテゴリーまたはグループを作りました。ナンバリング構造はウォッチが複雑になり種類も増えてくるにつれ改善されていきました。1997年のカスタマーサービス部門が行った調査では以下のようなカテゴリーが設けられています:
N° 4000から4999:メンズウォッチ、メタルブレスレット
N° 5000から5499:古いメンズモデル
N° 5500から5599:コンプリケーションウォッチ(ポケットウォッチと腕時計)
N° 5600から5799:ポケットウォッチ
N° 5800から5999:古いレディースモデル
N° 6000から6999:クォーツウォッチ
N° 7000から7999:レディース機械式ウォッチ、レザーストラップ
N° 8000から9999:レディース機械式ウォッチ、メタルブレスレット
5桁の品番
1970年代には製造の体制が整い、1973年には技術部門が発足しました。こうして製造登記簿が作られ、その後にカタログ、ブレスレットの品番が加えられました。メタルも記号がつけられ、品番の前か後ろに追加されています。"ST" はスティール、"BA"はイエローゴールド、"BC"はホワイトゴールド、"SA"はスティールとゴールドのバイカラーです。例えば5002BAは、イエローゴールドのウォッチ5002を示します。このシステムは21世紀を通じてさらに詳しいものとなりました。12ほどの品番が含まれ、主要なものはイラストがついています。
ハンドクラフトの小ロットや単品を大切にしているオーデマ ピゲは、急速に数百のモデルを開発しました。1980年代の始めには、新モデルに4桁の番号をふるには不十分であることがわかってきました。そこでジャック=ルイ・オーデマと、当時経営実務にあたっていたジョルジュ・ゴレイは5桁目を加えることにしました。このシステムは1984–85年から製造に適用され、1986年からカタログに適用されました。新しい品番は全て5桁の数字となり、古いものも番号をつけ直しました。ですから5402が25402となり、8638は78638になるという具合です。
後に「ルートリファレンス」と呼ばれることになるこの5桁の数字のコードは、数量拡大に備えモデル番号を管理するベースとなるものです。2000年始めから徐々にジェムセット、仕上げ、バックル/クラスプ、ブレスレット、素材、ダイヤルなど(表を参照)の情報が追加されました。
ケース素材の略語
1970年以降、ウォッチのモデル番号には主要素材(またはケースの素材)が追加されている。
| コード | 素材 | コード | 素材 |
| AA | グリーンゴールド | OK | ピンクゴールド/ラバー |
| AC | イエローゴールド/ホワイトゴールド | OL | ピンクゴールド/タンタル |
| AG | シルバー | OM | ピンクゴールド/サーマット |
| AE | アラクライト | OR | ピンクゴールド |
| AI | アラクライト/チタン | OS | フォージドカーボン/スティール |
| AK | イエローゴールド/ラバー | PA | プラチナ/イエローゴールド |
| AL | アルミニウム | PO | プラチナ/セラミック |
| AP | イエローゴールド/プラチナ | PM | プラチナ/サーマット |
| AR | イエローゴールド/ピンクゴールド | PR | Pプラチナ/ピンクゴールド |
| AU | 3つの素材から | PT | プラチナ |
| BA | イエローゴールド | RA | ピンクゴールド/イエローゴールド |
| BC | ホワイトゴールド | RC | ピンクゴールド/ホワイトゴールド |
| CA | ホワイトゴールド/イエローゴールド | RO | ピンクゴールド/セラミック |
| CB | ホワイトセラミック | RP | ピンクゴールド/プラチナ |
| CE | ブラックセラミック | SA | スティール/イエローゴールド |
| CK | ホワイトゴールド/ラバー | SB | ブルーPVD加工スティール |
| CN | ホワイトゴールド/セラミック | SC | ブルーPVD加工スティール |
| CR | ホワイトゴールド/ピンクゴールド | SK | スティール/ラバー |
| FC | カーボンファイバー | SN | ブラックPVD加工スティール |
| FO | フォージドカーボン/セラミック | SO | スティール/カーボン |
| FR | カーボン/ピンクゴールド | SP | スティール/プラチナ |
| FS | カーボン/スティール | SR | スティール/ピンクゴールド |
| IA | チタン/イエローゴールド | ST | スティール |
| IB | チタン/ブルーPVD加工スティール | TA | タンタル/イエローゴールド |
| IC | チタン/ホワイトゴールド | TI | チタン |
| IK | チタン/ラバー | TK | タンタル/ラバー |
| IO | チタン/セラミック | TL | タンタル |
| IM | チタン/サーマット | TP | タンタル/プラチナ |
| IP | チタン/プラチナ | TR | タンタル/ピンクゴールド |
| IR | チタン/ピンクゴールド | TS | スティール/タンタル |
| IS | チタン/スティール | TT | タンタル/スティール |
| LT | 真鍮 | ZI | ホワイトダイヤモンド/ブルーサファイアセット |
| OI | ピンクゴールド/チタン | ZO | ホワイトダイヤモンド/オニキスセット |
| OF | ピンクゴールド/フォージドカーボン |
オーデマ ピゲ モデルのリファレンス番号の構成
1950年頃から2000年初めにかけて、オーデマ ピゲ ウォッチのリファレンス番号はウォッチデザインに関する基本情報を示すようになった。
| 特徴 | ルートレファレンス (4-5桁) |
ケースの素材 (2文字) |
仕上げ (2文字) |
レザーストラップの場合はバックル (AまたはD) |
ブレスレット (モデル番号のカラーコード) |
ストラップの素材 (2文字) |
ダイヤル (2文字) |
| 例 1 | 15202 | ST | OO | 944 | ST | 3 | |
| 内容 | Royal Oak | スティール | スタンダードの装飾 | RO ストラップ | スティール | ブルーダイヤル | |
| 例 2 | 15180 | BC | OO | A | 2 | CR | 1 |
| 内容 | Jules Audemars | ホワイトゴールド | スタンダードの装飾 | ピンバックル | ブラック | アリゲーターレザー | シルバーカラーダイヤル |
スモール ロイヤル オーク ナンバー
1972年発売のロイヤル オーク5402STは時計業界で小さな革命を起こしました。そのデザイン、スティールという素材の扱い方、スポーツ性とクラフツマンシップ、近代性と伝統、これら全てがオートオルロジュリーのコードをくつがえしたのです。それよりは小さなスケールですが、このウォッチはオーデマ ピゲ ウォッチの番号システムを変更させました。このモデルの希少性と価値を表すため(初めて1000本以上の同じモデルがシリーズとして製造された)、ブランドはスモール ロイヤル オーク ナンバーまたはスモール ケースナンバー を導入することを決めました。これについては別の記事でご紹介しています。
つまり、ビッグ ケースナンバーはケースの内側に記されることになり、アルファベット文字に数字が続くコードが使われました。当初はウォッチの所有者のための番号だったものです。限定モデルのコンセプトも想定したこのシステムは、モデル番号がA1からA2000、次にB1000からB2000というように続きます。1976年から2010年代の終わりにかけて、ロイヤル オークモデルのためのシンプルなバージョンが適用されました。
結論
ウォッチの長期の寿命を想定して作られたオーデマ ピゲのナンバリング構造は、1875年以降徐々に拡大し市場のニーズに応え技術を駆使して、マニュファクチュールの発展を支えてきました。このナンバリング構造には2017年に大規模な変更が施されました。ムーブメントとケースの番号構造はアルファベットと数字を随意に組み合わせたものとなりました。
この構造変更の唯一の例外はモデル番号でした。ブランドの文化に深く根ざしたものであり、オーデマ ピゲの世界とコレクターのコミュニティで広くシェアされた言葉で成り立っているからです。社内でも社外でも、ブランドへのアプローチはモデルのリファレンス番号を使って説明や紹介をする能力が重視されます。あなたは15202IP派?それとも26331BA派ですか?


編集チーム:オーデマ ピゲ ヘリテージ チーム
初版:2022年1月24日
















































