
時を巡る旅






1967
メカニズムの祭典
伝説的なキャリバー2120は1967年、著名な3つの時計ブランド、LeCoultre & Cie、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンの協力により、ジュラ山脈の奥深い村で生まれました。
数年後このメカニズムは、当時創業百年を迎えようとしていたマニュファクチュール、オーデマ ピゲに選ばれて初のハイエンド スポーツウォッチに搭載されることになりました。






1970
最初のスケッチ
1970年、4月11日、当時のオーデマ ピゲのマネージングディレクターだったジョルジュ・ゴレイがジェラルド・ジェンタに電話し、翌朝までに「これまで見たことがないようなスティールウォッチ」をデザインしてくれと頼みました。
ジェンタは子供の時に見た潜水夫の記憶、潜水服を着て川に飛び込むダイバーの命はヘルメットの防水性にかかっているということにインスピレーションを得ました。






1971
特許保持のイノベーション
なんと大胆なアイデアでしょう:八角形のベゼルの上から8個の六角形のビスがスティールのケースを貫通し、大きなパッキンを圧縮しながら8個のナットが全体を締めています。
ケースメーカーはこのようなものができるのかと疑いました。まずスティールよりも柔らかいゴールドで試すことを要望しました。






1972
革命児?
ロイヤル オークは1972年4月15日、バーゼルフェアで発表されます。従来の常識に反した、反逆的で革新的なタイムピースに、賛否両論が巻き起こりました。
二つの相反すると思える概念を融合させ、「スポーツシック」という新たなコンセプトを生み出したのです。その二つの概念とはオートオルロジュリーとスポーツ。頑丈でありながら、ハンドメイド。オーバーサイズでありながら、極薄。このスティールウォッチはゴールドウォッチの同等の価値がありました。






1976
レディース
小さい、でも革命的!ロイヤル オーク初のバリエーションは、ジャクリーヌ・ディミエのデザインによるレディース ロイヤル オークでした。
プロポーションは変更されましたが、オリジナルデザインのパワーは踏襲しています:ストレートなライン、スティールケース、一体型ブレスレット、タペストリーダイヤル、手仕上げ、そして当然ながら、自動巻きムーブメント。





1977
革命児から基幹モデルへ
1977年、ロイヤル オークに初のゴールドバージョンとミドルサイズが加わります。この時から時計業界の革命児はスティールの鎧から解放され、自由な創造の地平に飛び立ったのです。
50年後の現在、550以上のバリエーションがコレクションを彩り、革命児は文字通り英雄となりました。






1978
手首に煌めく光
ロイヤル オークのデザインは光を美しく捉えます。ダイヤルに並ぶ数千のピラミッド、ブレスレットのファセット、ベゼルの面取り、サテンとポリッシュの組み合わせの全てが光を捉えて煌めきます。
ダイヤモンドセットは1978年にコレクションに加わり、ロイヤル オークの新たな輝く未来を拓きました。
























1979
ポケットにぴったり
1972年に登場した革命的なスタイルを、4年間は全く変えませんでしたが、その後ロイヤル オークは創造力を表現する絶好のキャンバスとなりました。
ウルトラ シンであり、ウルトラエレガント。1979年には手首からスーツのポケットへと優雅な変身を見せました。









1984
地球、月と星空の間で
1984年、ロイヤル オークにパーペチュアルカレンダームーブメントのキャリバー2120/2800が加わりました。二つのレジェンドの出会いです。
一つはクォーツ危機の後にコンプリケーションの再生の道を切り拓いた偉大なメカニズム。そしてもう一つは、未来に多くのサプライズを約束する、前衛的な八角形のタイムピースです。









1997
重力への挑戦
ロイヤル オークの誕生25周年を祝い、オーデマ ピゲの時計師たちはトゥールビヨンというコンプリケーションを復活させ、ロイヤル オークに搭載しました。
時計師たちは、重力に挑戦するこの1グラムほどの精鋭メカニズムに必要な80個の部品を製造し組み立てました。
